オピニオン
2017年10月10日
次世代に繋ぐ
夏休みにお寺の生活を体験したいという小学生3人を預かりました。今どきの小学生が朝晩のお勤め、掃除など寺の生活になじめるか心配でしたが、約束の5日間頑張りました。後日、親御さんから「家で息子が家族の前でお経を聞かせてくれました。普段落ち着きのない娘が長いお経を写経できたのに驚きました」と電話が。日蓮聖人は「末法に入って法華経を持つ男女の姿より外には寶塔なきなり。若し然らば貴賤上下を撰ばず、南無妙法蓮華経と唱ふる者は、我が身寶塔みして我が身又多寶如来なり(『阿仏房御書』)」とご教授下さっております。不信だらけの世の中、目に見えない仏さまの教えを信じ持つことは大変なことです。また、こんな時代だからこそ、大切なことなのです。私たちは、親から受け継いだ尊い仏のみ教えを、子や孫に伝えていく責任があります。菩提寺の行事には是非、お子さんやお孫さんとご一緒にお参りし、仏さまとご縁を結んで下さい。
(静岡西部布教師会長・杉本蓮修)