2017年10月8日
佐賀 寺フェス~お寺でミュージカル
【佐賀】多久市・等覚寺(小寺成文住職)で、10月8・9日の両日『寺フェス~お寺でミュージカル』が開催された。等覚寺に勧請する安産守護・西ノ原大明神。江戸時代・多久の地を治めた四代邑主多久茂堯公の娘・林姫を、法華経にて勧請するまでの出来事を題材としたミュージカル「林姫哀話」が同寺境内にて奉納公演され、2日間で約750名の人々が境内を埋め尽くした。3年前にも多久市内のホールにて公演されたが、その時から脚本家、演出家、演者の保護者会、そして小寺住職とで境内で奉納が出来ないか模索し実現したもの。特に今回の奉納公演の原動力になったのは、同寺で安産祈願をして無事出産できた感謝の気持ちを伝えたい、との保護者達の思いであった。劇中、全ての演者が観客に向かって「いのちに有難う」と云うセリフに合わせて客席に合掌礼をするシーンがあり、その時は観客の多くも一緒に手を合わせる光景が見られた。観覧に来た20代の女性は「夜、幻想的な境内での公演で、江戸時代の人々に思いを馳せるには最高の舞台だったと思います。自分もここで御祈願をして頂いて生まれてきました、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。私も必ずお参りに来ます。」と興奮気味に話していた。小寺住職は「当山にとって初めての取り組み。特に夜の境内での公演と云う事で不安もありましたが、檀信徒と多くの地元の方々にご協力を頂き、無事終えることが出来ました。これからのお寺の可能性を考える上でも、大変参考になった有難い公演でした。」と話していた。