2017年9月13日
静岡中 富士市常諦寺・泉俊雄上人本葬儀
【静岡中】富士市常諦寺(泉和彦住職)で、本年9月13日に世寿77歳にて遷化された同寺第四十三世・泉俊雄上人(久遠院日乗上人)の本葬儀が9月19日、正干与の若月秀仁師(富士市蓮盛寺住職)を導師に営まれ、僧侶檀信徒約三百人が参列した。
俊雄上人は昭和57年4月15日に同寺住職に就任、昭和59年4月には身延山久遠寺渉外執事に任命され、昭和60年12月より日蓮宗宗会議員を二期八年務めた。その間立正大学学園振興委員会委員、教育制度検討委員会委員、司法制度検討委員会委員、立教開宗七五〇年慶讃実行委員会委員、大本山本圀寺調査委員会委員長、日蓮宗新聞社監査役などを歴任した。また平成7年より富士市仏教会会長を一期二年務め、宗門内外の発展に寄与した。住職としては昭和61年に山門・第三書院・庫裡建設、平成13年に日朝堂再再建、墓地拡張、外周壁、水屋等を建設して寺観を一新した。また昭和50年には大相撲富士巡業勧進元となり、平成11年から同18年まで極真空手全世界大会・全日本大会顧問をつとめるなど、スポーツ文化振興にも深く関わった。平成18年5月には、長男和彦師に法灯を継承し、院首となった。
当日の弔辞では豪放磊落な故人の性格が浮き彫りになった。丸茂湛祥師(富士市本蔵寺住職)は「俊雄上人は何事も積極的に立ち向かうことの大切さを我々に示してくれました。この教えを肝に銘じたいと思います」と述べた。
和彦住職は謝辞で、「何もしなくても、師父がいたときは安心(あんじん)がありました。師父から継承したこの常諦寺を護持することこそ、師匠が私に与えた最後の任務であると思います」と今後の決意を述べた。