日蓮宗新聞

2017年9月1日号

戦没者へ慰霊と平和への誓い捧げる

第59回千鳥ヶ淵戦没者追善供養

戦没者法要① 終戦記念日の8月15日、日蓮宗は小林順光宗務総長を導師に「千鳥ヶ淵戦没者追善供養・世界立正平和祈願法要」を、東京・千代田区の千鳥ヶ淵戦没者墓苑で営んだ。同法要は昭和34年に同墓苑が創建されてから日蓮宗が行っている法要で、今年が59回目となる。海外から収集され身元不明などで引き取り手のない戦没者の遺骨36万7328柱が納められている六角堂内に大曼荼羅ご本尊を奉安し、池上幸保全国日蓮宗檀信徒協議会長をはじめとする檀信徒ら約350人とともに慰霊と平和への祈りを捧げた。
法要終了後、日蓮宗を代表して中井本秀伝道局長が挨拶。宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」と並行して、戦後70年を期に広島・長崎・沖縄で営んだ戦没者慰霊法要など日蓮宗の取り組みを紹介。「戦争の愚かさや悲惨さを身をもって知る人が少なくなるなか、戦没者慰霊と平和への思いを次の世代に引き継ぐことが今を生きるわたしたちの使命」と力を込めた。次いで挨拶に立った公益財団法人千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕会の古賀英松理事長は、世代交代による戦没者慰霊の心の希薄化を憂慮。そのなかで今日の平和と繁栄の礎となった諸霊位に手を合わせる貴重な機会となる同法要の奉行を評価し、謝辞を述べた。
式後、毎年この法要に参列する関口孟利さん(東京都東部檀信徒協議会長)は「日蓮宗が戦争のない平和な世界を目指し、毎年この法要を続けていることを檀信徒として誇らしく思う。一方で、若い人の参列が少ないことに不安を感じる。この法要が先細りにならないよう、僧侶檀信徒一体となって若年層に参列を呼びかけていく必要があるのでは」と話した。雨天の影響で参列者の減少があったとはいえ、30歳以下の檀信徒の参列はかなり少なかった。来年は60回目を迎える同法要だが、将来に向けての課題もまた見えてきた。

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