2017年8月20日
東京東 東日本大震災犠牲者慰霊・復興支援活動
【東京東】東京教化伝道センター(東京都東部伝道センター、西部教化センター、南部教化センター、北部広報委員会による構成)と東京都南部社会活動部会(富田泰陽部会長)は8月20~21日、宮城県石巻市の女川町石巻バイパス仮設住宅にて東日本大震災の犠牲者慰霊並びに復興支援活動を行った。震災発生直後より物資配布や炊き出し、心のケアとしての傾聴カフェ、夏祭りなどを通じて絆を深めてきたが、来年3月の同仮設住宅閉鎖に伴い、今回が最後の活動となった。
参加の僧侶23名は二日間をかけて仮設住宅内の集会所や女川町はじめ市内の各慰霊碑前にて法要を執り行い、犠牲者へ供養の誠を捧げた。また、「夕涼みの会」ではバーベキューを行い、元居住者の方々も駆けつけて励まし合って歩んできたこの6年間をふり返り、共に語り合った。
この支援活動は、震災発生後の平成23年5月より防災部が中心となって取り組み始めたもので、その後、管内僧侶はもとより、東京管内各会の有志、宗会議員、全日青、岩手県青年会、日蓮宗ビハーラネットワーク、全国日蓮宗女性教師の会、輪母の会、浅草仏教会の各師各位など約90名にものぼる多数の賛同、協力を得て定期的に実施、継続して取り組んできた。
また、宮城県女川町ひとり親家庭福祉会では、震災で親を亡くされた家庭・家族の絆を深めるために、今年で4回目となる「東京スカイツリーと東京ディズニーリゾートの旅」を実施しており、この取り組みに対しても自坊を宿泊所として提供している髙松孝行師(二之江妙勝寺住職・当時防災部長)は、「6年に亘る組織的な支援活動は終わりを迎えたが全てが終わりではない。 “自分たちの存在を忘れないでほしい”という被災者の思いに応えるべく、個々の絆を更に深められるよう、今後も何らかの形で取り組みたい」と思いを語った。
(支局発)