オピニオン

2017年8月10日

言うまいと思えど今日の暑さかな。

 言うまいと思えど今日の暑さかな。つい口に出てしまうほどに、暑い日が続いている▼平成5年まで19年間続けて「広島平和音楽祭」が、毎年8月に開催されてきた。その1回目が昭和49年8月9日に行ほどわれ、美空ひばりは広島原爆投下について作られた曲、「一本の鉛筆」を披露した▼ひばりは、父親を戦地に召集された後の母親の苦労をそばで見ながら育った。自身横浜大空襲を体験したことも、平和音楽祭出演を快諾した一因だったのだろう。リハーサルでディレクターがひばりを冷房付きの部屋に案内しようとしたが、「原爆被害者の人たちはもっと熱かったでしょうね」と言って、ずっと猛暑の中、ステージの傍らにいた▼愛は想像力だという。「相手をわが身に置き換える」といっても、いざその場になると如何に困難かがわかる。が、暑さに耐えかねて冷房付きの部屋へ駆け込むようでは、その歌声が聞く人の魂を揺さぶることもあるまい。ひばりの歌が心にしみるのは、日々に両親や家族の供養にお題目を唱え、自らの中にも育まれた「仏の心」が歌の根底にあったからこそなのだろう。相手への無条件の慈愛によって、真に心に届くのだ▼聞き手は敏感に語り手の心を感じ取る。口先だけなのか、真の心からなのかを▼今年も8月6日、9日の慰霊、祈りの日を終え、15日を迎える。真心からのお題目を唱えてその日を迎えたい。(汲)

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