お知らせ
2017年7月25日号
2017年7月11日号
◇お見舞い
◇お見舞い
中国・九州北部地方での豪雨により、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
日蓮宗新聞社
2017年7月10日号
身延山の風物詩「開闢会」賑やかに
山梨県総本山身延山久遠寺(内野日総法主)で日蓮聖人の身延山ご入山を記念する行列が6月18日に行われた。身延山は、日蓮聖人が743年前にご入山後、晩年の9ヵ年を弟子檀越の教育に専念されたほか、お釈迦さまが法華経を説かれたインドの霊鷲山に例えられるほど、愛された聖地。時を超えて今も、日蓮聖人の御魂が棲まうお山に報恩感謝のお題目が響き渡った。
総門から出発した行脚隊の唱題に先導された行列は、独特な掛け声と歩き方を披露する奴行列、日蓮聖人代の檀越から江戸時代の篤信・養珠院お万の方などに扮する時代行列、華葩を空へ供養する僧侶、最後に賑やかな万灯行列と続いた。途中、内野法主猊下が駕籠に乗られ列に加わり、総勢約220人となった大行列を、参拝者は手を合わせながら身延山の初夏の風物詩に接した。
行列の最終地点の三門に到着された内野法主猊下は、「お天気に恵まれたのは、みなさまの日頃のお題目修行のご精進の功徳が結集したもの」と参拝者を褒め称えられた。
続いて賑やかな行列とは打って変わり、身延山の緑深い静かな場所にある日蓮聖人のご草庵跡で法要が営まれた。寿ぐ雅楽や、井上瑞雄身延山久遠寺総務が読み上げる日蓮聖人ご遺文『身延山御書』の1節、内野法主猊下のご回向、全員で唱えるお題目が神聖なお山に溶け込んでいった。夏を迎えた身延山。生命の輝きの1つひとつがお題目の功徳だ。魅力いっぱいのお山の季節が始まった。