2017年7月26日
東京南 僧風林池上本門寺沙弥校
【東京南】東京都大田区大本山池上本門寺(菅野日彰貫首)で7月26日から8月1日まで6泊7日の日程で平成二十九年度日蓮宗僧風林池上本門寺沙弥校が開催され、参加の沙弥校生13名は日蓮聖人御入滅の霊蹟で僧侶としての基礎を学んだ。
沙弥校の一週間は、三宝給仕を生活規範として、朝夕の勤行、一々文々での読経練習、法要儀式の心得えや作法、写経、唱題行などに明け暮れる。真夏の暑さの中、慣れない道服、白衣での生活や正座のつらさに戸惑っていたが 苦楽を共にし励まし合ううちに沙弥としての自覚を持って 取り組むようになっていった。
期間中、池上安立院(生駒雅幸住職)院主である生駒惠幸上人から、昭和20年の本門寺空襲の記憶をお話頂いた。生駒上人は参加の沙弥校生と変わらない年齢の頃に空襲に遭っており当時の本門寺の惨状や戦争体験、復興までの道のりをありありと語られた。伝えて頂いた記憶は沙弥校生が将来僧侶として歩む上での貴重な心の財(たから)となるだろう。最終日は菅野日彰貫首(僧風林林長)を導師に沙弥校生が式衆を務め修了式の法要が行われた。小さな身体でありながらも真剣さが伝わる法要に参列の師僧、親族も心を打たれ一週間の成長の姿に目を細めていた。