2017年7月22日
大阪三島 第34回夏休み青少年修養道場
【大阪三島】大阪府三島宗務所(阪田兼光所長)は、7月22日(土)から23日(日)にかけて、第34回夏休み青少年修養道場を開催した。(大阪府三島修養道場は、主催は宗務所であるが、青年会(魚井啓誠会長)が中心となって開催している)
会場は高槻市「永昌山幸松寺(掛下史峰住職)」と、京都府城陽市「友愛の丘」、京都府宇治市「京都府立山城総合運動公園(太陽が丘)」である。今年度のテーマは「手を合わせる」。参加人数は生徒が17人、教師が8人、スタッフが6人である。今回は「手を合わせる」ことで「礼」を身につけ、そこから夢を叶えることについて伝えていくことを狙いとした。最初の時間には、「手を合わせる」ことをテーマとした法話の時間を設けた。その後は班ごとに分けての自己紹介と読経練習の時間である。これは、班ごとに分けた方が効果的であると考え、昨年から実施している。事実、自己紹介では恥ずかしがる生徒が少なく、読経練習でも大きな声でお経を読む生徒たちの姿を見ることができた。
昼食の後、幸松寺から友愛の丘まで電車で移動した。現地では、「夢を叶える」ことをテーマにした法話と研修を実施。「生徒指導の神様」と呼ばれた教師・原田隆史氏のメソッドを基にした研修である。生徒たちに将来の夢と、実現のためにどうすればいいのかを考える機会を提供した。将来の夢という前向きなことを書き出すことで、生徒たちは不慣れから戸惑う一方で、自由に発想することを肯定された途端に筆の勢いが増す様子であった。研修の後は、カレー作りの実践を行った。昨年にも同様のプログラムを取り入れたのだが、今年度も自分たちで持参した具材を切り、火を起こすところからの調理である。無事にカレーを作成でき、生徒たちは満足した様子で、おかわりを求める姿が大半であった。スタッフの1人は、「ご飯を炊くのにこれだけ手間がかかるんだという事を伝える事によって普段、当たり前だと思っている事に対して感謝する気持ちを持つことが出来るのでは」と述べた。1日目のプログラムはこれで終了である。
2日目は、京都府立山城総合運動公園(太陽が丘)にて、体を動かす時間を確保した。この施設は広大な敷地を持つ運動公園であり、遊具も豊富である。ボールを持ち込み、各自望むままに遊ぶこととした。元気な生徒たちに連れられて、スタッフもまた子どもたちとともに鬼ごっこやドッヂボールに興じた。最後は電車にて高槻市まで帰路につく。電車の中では、遊び疲れたことによってうたた寝をする生徒たちがいた。その様子を、何名かの観光客が微笑ましい様子で眺めていた。JR高槻市駅にて、解散となった。それぞれ、笑顔で帰宅する生徒たちの姿がスタッフたちの心を温めた。