2017年7月10日
佐賀 寺院・総代統一信行会
【佐賀】九州に雨が降り続く中、7月9日の日曜日、九州本山である松尾山光勝寺において、佐賀県宗務所主催の、寺院総代統一信行会が開催された。
この日は、佐賀県管区内全寺院の総代が一同に集まり、講演を聞き、その後に檀信徒協議会総会に臨んだ。朝からの激しい雨にも関わらず、150名程の参加者が堂内を埋め尽くしていた。
まず始めに、佐賀県宗務所長の田中英康上人導師による法味言上の後、参加者への挨拶がなされた。次に、光勝寺貫首である、平井日延猊下による挨拶があった。開催地の松尾山は、今年開山七〇〇年を迎えたことを強調され、これまでの檀信徒や歴代上人の尽力に感謝されていた。そして、これからも九州本山・法華経信仰を盛り上げて欲しいと述べられた。続いて、熊本県檀信徒協議会会長の、宮本清徳氏による講演が行われた。宮本氏は、菩提寺の総代を45年も続け、身延山でも本願人として活動をされているという。
そんな檀信徒の代表である氏も、日蓮宗との最初の出会いは、義父から仏壇が送り付けられてきたからということだった。最初はお題目をお唱えするのも恥ずかしかったそうだが、「信仰という心の柱が無い人は、信用されない」という義父からの教えに従い、今では毎日一時間はお勤めをされているのだという。
「いのちに合掌」という言葉の通り、まずは自分の家の仏壇に手を合わせ、後に自分の周りにも手を合わせて行くことは、私たちにとって大切なことであると述べられた。その姿やその心は、仏様や周りの人が必ず見てくださっていて、自分自身の力となって返ってくるのだと、経験に基づいた自信に裏付けされた力強さで、聴衆に伝えられていた。
講演の後は、日青会長の藤尾成宣上人による唱題行が行われた。最後に、檀信徒協議会総会で、各種事業報告や、
今年の事業予定が伝えられた。佐賀県では、10月29日に管区護法大会が開催される予定で、当日の大会参加や稚児行列への協力を呼びかけられていた。
大聖人ご降誕800年を間もなく迎えるにあたり、この日参加された各寺院の総代さんが、本年秋の護法大会を始め、各事業を盛り上げてくださることであろう。