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2017年7月1日

佐伯泰英という時代小説家がいる。書き下ろしの

 佐伯泰英という時代小説家がいる。書き下ろしのシリーズをいくつか抱えているが、文春文庫の『新酔いどれ小藤次』の第3巻『桜吹雪』の中で、身延山が舞台として登場してくる。最後は、菩提梯での敵役との決戦になるが、身延の宿坊に泊まり込み、亡母の供養と祖山への給仕に明け暮れ、日蓮聖人棲神の地・身延山の霊気に触れ変わっていく主人公が描かれている。百万人単位の読者に当時の身延山の姿を今に伝える好著だ。江戸時代はお伊勢参りと同様に、身延山参りは庶民の信仰を兼ねた楽しみだった▼他宗のあるお寺は修行の場であるとともに観光寺院としても有名だが、近く県や町とともに宿泊施設を作るという。旅館と宿坊の中間にあたる施設で、一般客や外国人観光客のために、英語・中国語・韓国語に対応できるサービスマンも置く。主体はその寺院ではあるが、観光系の大企業が運営にあたるそうだ。時代の流れに安閑としていられなくなったのであろうが、宗教者の1人としては全面的に是と言いがたい▼『桜吹雪』に描かれた当時の身延山の賑わいを思い起こす時、たくさんの人にお参りしてもらえるアイデアを模索することは大切なことのように思える。だがそれ以前に、菩提寺を通じての団体参拝をはじめとする身延山登詣を推進することが本筋なはずだ。祖山で体験した感動を人に伝えることから始めたい。(雅)

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