2017年6月20日
秋田・教師大会で寺院の役割を考える
【秋田】6月20日、日蓮宗秋田県宗務所(柴田寛彦所長)主催の教師大会が、秋田市ビューホテルに於いて開催され、管区教師32名が出席した。
会議に先立ち、本年で住職30年を迎えた竹島孝法師(報恩院)に表彰状が授与された。会議では、定例協議員会会議報告、管区伝道企画会議、宗門運動支部会議が行なわれ、それぞれ担当者から報告があった。また、会議後には教師研修会が実施され、「人口減少社会における布教活動の具体策をさぐる~秋田県における日蓮宗寺院の生き残りと活性化について~」と題して、管内教師3名を講師に迎え、事例報告がされた。阿部龍哉師(妙教寺修徒)からは自坊での事例を踏まえて、地域における寺院の役割の大切さを話し、また、齋藤宣裕師(法華寺修徒)からは高齢化社会において宗教が果たせる役割を、大森宣昌師(本妙寺住職)からは自坊の永代納骨供養塔について述べられ、現代の過疎地域における寺院の在り方を学ぶいい機会となった。また、これらの研修を踏まえての分散会が開かれ、活発な意見交換が行なわれ、その後閉会した。
各地方では少子高齢化が叫ばれて久しい中、特に秋田県は人口減少率が日本で1番になっている。その現状を再認識し、今後より一層、地域との繋がりも持つ意識が必要になってくるだろう。