2017年4月29日
兵庫北 第50回護法大会
【兵庫北】]宗務所主催(宮﨑英一宗務所長・豊岡市出石町本高寺住職)の日蓮聖人御降誕800年慶讃・第50回護法大会が4月29日、豊岡市立正寺(村井淨音住職)を会場に開催され、各地より僧侶と檀信徒を合わせて300人が出席した。
午前9時30分より田邊忠司檀信徒協議会副会長(美方郡新温泉町栄福寺(吉川陽久住職)檀家総代)が、開会のことばを述べた後、日蓮宗宗務総長の祝辞を兵庫県選出川口久友宗会議員(神戸市護国寺住職)が披露、続いて宮﨑英一宗務所長、宿南登檀信徒協義会会長(養父市八鹿町実行寺檀家総代)の挨拶が行われた。
そして、10時からは記念法要が行われ、11時より「いのちに合掌 ~万一に学ぶ~」と題して深澤友遠師(名古屋市最経寺住職)の高座説教が行われた。深澤師は、平成20年に前立腺癌の手術を受け、約1ヶ月間入院された。その間の医師・看護師等の病院スタッフとの交流の様子を交えながら、「万一とは、自分に何かあったとき、助けてくれたり、代わりにしてくれる人やものがあるということである。つまり人間は多くの人々やすべての万物の万一に生かされている。それに感謝するということが、命に合掌するということである。」そして我々は「お題目を唱えながら久遠の命に生かされているという真理を悟る」と、約1時間にわたってお話しになり、会
場の檀信徒は熱心に耳を傾けていた。
その後、松村貫昌協議員議長(養父市法華寺住職)の謝辞が述べられ、寺庭婦人会の先達によって和讃を奉唱しながら深澤師をお見送りし、午前の日程が終了した。
昼食をはさんで午後からは、修法師による御宝前・大衆法楽と但馬日蓮宗青年会を導師に唱題行が行われた。その後休息を挟んで、邦楽グループ「響」(美方郡新温泉町栄福寺檀徒菊瑩千代美代表)による交響曲「日蓮」が演奏され、日蓮聖人の御一代記が、
琴・尺八・太鼓等の和楽器の調べに乗せて男女混声合唱で約30分にわたって繰り広げられた。
その後、宿南登檀信徒協義会会長発声のもと「檀信徒の誓い」を朗読。最後に吉田秀夫檀信徒協議会副会長(朝来市生野町本源寺総代)のあいさつが行われて、午後3時に閉会した。
なお、今回の大会会場には、熊本地震の義援金箱が設けられ、集まった浄財は、管区有志寺院の義援金とあわせて預託される。