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2017年4月18日

大槌町蓮乗寺で第七回忌追善音楽法要

山四170514①【山梨4】4月18日、岩手県上閉伊郡大槌町蓮乗寺(木藤 養顕住職)で、東日本大震災の第七回忌追善音楽法要が、約百人の檀信徒らの見守る中で行われた。法要は小林 是綱師(山梨県笛吹市常徳寺院主)によって企画され、松永 直樹師(山梨県北杜市実相寺住職)と山梨県第四部宗務所管内の僧侶らで結成された「楽音会」が出仕した。また、常徳寺・実相寺からは檀信徒ら二十名余が参列した。
小林師によると、今回の法要は大槌町町立図書館所蔵の山高神代桜の絵が発端となったという。この絵は東日本大震災の津波によって被災し、それを小林師が学生らと共に行った被災地ボランティアの中で発見した。絵は修復できないほどに損傷していたが、作者の中島 千波氏らの厚意により、同じものが大槌町に寄贈されることとなり、平成24年4月、絵のモデルとなった実相寺の山高神代桜の下で追善音楽法要が行われ、絵と共に神代桜の苗木三本が大槌町に寄贈された。実相寺では以来毎年、桜の時期に追善法要が続けられてきた。
寄贈された桜の苗木のうち一本は、津波火災の被害によって焼失した蓮乗寺の境内地に植樹された。桜は昨春には花をつけるほどに成長し、寺は昨秋、本堂等の再建・復興を遂げた。このことから、今年の追善法要は蓮乗寺で行うこととなり、山梨県第四部宗務所管内の僧侶・檀信徒らが大槌町を訪れることとなった
法要は二部に分けられ、一部は追善法要として、重々しい曲調の雅楽演奏を加える形で行われた。また二部では参列者に向けて、雅楽の演奏や歌手・北杜 幸一氏の歌唱、参列者一同での合唱などが行われた。法要中、参列者の中には涙を浮かべる人も見られた。今でも涙してしまうほどの被害を受け、合掌して深く祈りを捧げる人が、音楽によって勇気づけられ笑顔になる様子が印象深い。
法要で導師を務めた木藤師は謝辞で「神代桜のご縁でこの法要を行うことができました。檀信徒のみなさんをはじめ、支援してくださった方々に感謝します」と述べた。
また、松永師からは神代桜の宇宙桜を新たに寄贈することが披露され、「二つの桜が親である神代桜と同じように長く、お寺や地域のみなさんと共にありますように、どうぞよろしくお願いします」と述べた。
法要の企画者である小林師は挨拶に代えて「前住職からの蓮乗寺との約束を一つ果たすことができました。今後もこのご縁を通じて、被災地のためにできることをしていきます」と今後の展望を語った。

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新年のご挨拶。

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