2017年4月1日
最近実施されたアンケート調査で、
最近実施されたアンケート調査で、小生が住む県民の貯蓄額が都民に次いで第2位だという結果が出たそうな。都との差僅かに50万円。第3位に100万円もの大差をつけているとも▼回答者が正直に答えたとすれば、順位はともかくとして誰もが1千万円以上の平均貯蓄を持っていることになる。平均ということはそれぞれがかなりの貯蓄を持っているか、あるいは最も気がかりな貧富の差がここまで拡大したかのどちらかだろう。当然、後者が正解だ▼世界にはとんでもない金持ちがいるらしい。NGOオックスファムが発表した最近のデータでは、世界のわずか62人の金持ちが持つ資産が、36億人の貧しい人たちの資産合計と同額という。その中には日本人の名もある。きっと東京や静岡にはそういう大金持ちが住んでいるに違いないと考え、平均以下でもいいんだと安心することにした▼宗祖の「蔵の財より身の財、身の財より心の財優れたり」というお言葉を色読しているはずの僧侶がこんなことで混乱してはいけないと反省もする▼が、長い間発展途上世界には、その日の食事や飲用水にも不自由している人たちで溢れている。幼い子どもが藻の生えた緑色の池の水を飲む姿も見ている。濾過されていない浅い井戸や川の水を飲むことなど日常茶飯事だ。このままでいいのか。「人に食を施さぬ者は短命の報を受く」これも宗祖のお言葉だ。 (寮)