2017年3月26日
東京東 第1回墨刻展「BOK―KOKU」
【東京東】台東区日限祖師本覚寺(沖真弘住職)で3月26日~4月2日、第1回墨刻展「BOK―KOKU」が開催され、国内外からの延べ300人を超える来場者で境内は連日の賑わいを見せた。
墨刻とは、漢字の源流である中国古代文字の甲骨文や金文を墨と筆で表現したもので、昨年より当寺本堂を教場として原賢?氏(墨刻主宰)指導のもと、文字を創り文字のもとに生きた古代の人々の「人間のエッセンス」に触れ、自身のエッセンスと交流させて内面を掘り下げ、探求し、墨線によって表出することを目指し、住職本人も「沖放崖」を雅号に他の会員共々創作活動に取り組んでおり、この度、その“挑戦”の発表の場として展覧会を開催する運びとなった。
開催前夜のオープニングパーティでは、墨刻会員9名による「神」にちなんだ文字の創作ライブ、舞踏や10ホールズハープと合わせた原氏のパフォーマンスが披露され、駆けつけた100人以上の観客一同が墨刻の世界へと引き込まれた。
今回の墨刻展を終えて沖住職は、「寺離れ、宗教離れと言われて久しい。墨刻BOK―KOKUを通して、国内外を問わず一人でも多くの方が古代文字に触れ、お寺の厳かな雰囲気を体感し、その奥深さを再発見して頂けるよう、今後も布教の一環として創作活動に励みたい」と抱負を語った。