2017年3月5日
千葉西 東日本大震災復興支援 第七回忌慰霊団参
【千葉西】宗務所(所長・土井了真)では東日本大震災以降、復興支援活動の一環として義援金だけでなく桜の植樹支援や、現地に赴いての慰霊団参を開催している。今年度は平成29年3月5日(日)から6日(月)の一泊二日で「東日本大震災復興支援 第5回 第七回忌慰霊団参」を開催し、僧侶、寺庭婦人、檀信徒を合わせて69名が参加した。早朝より茂原地区と市原・木更津地区を出発し、約6時間掛けて津波被害のあった荒浜地区(宮城県仙台市)に到着。海岸に建立された荒浜慈聖観音の前で土井所長を導師に慰霊法要を行い、和讃振興会(会長 山田妙真 君津市妙長寺住職)を中心に「東日本大震災追悼新和讃」(作詞 青森県和讃振興会会長 田端義宏師)が参加者全員で奉唱され、法要後には宗務所で用意した紙塔婆を流し犠牲者を弔った。津波の爪痕がそのままになっている風景が、真新しい防潮堤とその前にある観音様を一層引き立たせていた。続いて震災遺構として保存されている大川小学校旧校舎(宮城県石巻市)へ移動し、供養塔へひまわりの献花を行った。旧校舎の後ろの慰霊碑には犠牲になった地域住民の名前と年齢が刻まれ、当時の様子を思い涙ぐむ参加者もいた。
初日は南三陸町で宿泊し、2日目は8時45分より被災者自ら当時の様子を語る「語り部バス」を体験した。赤い鉄骨が残された防災対策庁舎(震災遺構)などを通りながら見学し、暮らしていた街が一瞬で無くなってしまうという私たちには想像もできない状況の経験と、家族とバラバラになりながらも生き抜いた中で、一番大切なことは「家族の為にも自分の命は自分で守る事」と声を詰まらせながら話される姿に参加者一同聞き入った。今回の慰霊団参の参加者は一様に「心に残る旅になった」と感想を述べた。