2017年2月22日
埼玉 大祈祷会
【埼玉】修法師会(仁部前崇会長)は、二月二十二日さいたま市中央区の妙行寺(佐々木章友住職)において平成二十八年度大祈祷会を開催し、僧侶・檀信徒合わせて約百人が参加した。
大祈祷会に先立ち、埼玉日青会(野本好海会長)による唱題行列が行われ、妙行寺周辺をお題目の声と団扇太鼓を響かせながら約一時間練り歩き、戻る際には、妙行寺向かいにある国指定天然記念物『大榧』の袂にある金毘羅天堂にて一読の後到着した。
その後、本年度大荒行を成満した五名による水行式が行われ、荒行を終えて間もない五名の行僧が勢いよく水を被る姿に参加者の目が釘づけになった。
本堂に移り、川越市円真教会担任星光照師による高座説教『涕涙石』の一節と埼玉県法華和讃奉詠会による和讃の奉詠が行われた。大祈祷会開式を前に成満僧を代表して法光寺修徒渡邊大延師より荒行体験談が披露された。渡邊師は「二月十日に行を終えてから、本日に至るまで奉告式や帰山式またこのような大祈祷会に参加させていただき、百日間の修行は自分の修行でもあるが、家族や県内県外の寺院の皆様、また本日お集りの檀信徒の皆様のお蔭で修業ができるのだと実感しています」と語った。
引き続き、仁部会長を導師に管内修法師による世界平和祈願・特別大祈祷修法加持が行われ、力強い読経と木剣を振るう修法師を前に参加した檀信徒は皆手を合わせていた。
法要終了後、三枝泰英埼玉県宗務所長、会場寺院の佐々木住職が成満僧へ労いと参加者へ感謝の言葉が述べられた。佐々木住職は「今後は、このような行事に際し、慢心な気持ちにならず謙虚な心をもって今までの経験を活かし目標を高く持ち努力を重ね”妙行寺なかなか良かったよ”と皆様の思い出に残るよう努めていきたい」と話した。最後に、仁部会長は「明日のことを大事に、感謝して過ごしていいただくのが信仰だと思います。今日、皆さんとお唱えしたお題目を大事に、ご信心ご修行宜しくお願い致します」と謝辞を述べた。今回、祈願の申し込みがあった祈祷札六百枚が参加した檀信徒へ手渡され大祈祷会を終えた。