2017年2月18日
三重 浅井教佑師帰山奉告式
【三重】2月18日。三重県松阪市の法久寺(浅井教幸上人住職)において、法久寺宗徒 浅井教佑上人の大荒行堂第初行成満帰山奉告式がとりおこなわれた。
帰山式当日は薄曇り。僅かに流れる風が境内内に飾られた幣束を揺らしていた。
午前9時。松阪駅前にて師父の浅井教幸上人、法久寺檀信徒、日本拳法を通じての知友人等およそ100人強が、浅井教佑上人ほか計7人の成満僧を出迎えていた。浅井教佑上人は師父上人との挨拶もそこそこにして行列を出発。
途中、あまりの人数のため信号ごとに行列が分断し、行列の先頭が何度か立ち往生する一幕もあったが、松阪駅より続くアーケード内にお題目と団扇太鼓を鳴り響かせて法久寺へと行列は進んでいった。
行列の終盤。法久寺に到る最後の曲がり角で、山門前では待ちきれないとばかりに曲がり角まで足を運んで到着を待つ檀信徒の面々。その中に教佑上人の祖母、浅井房子さんの姿もあった。房子さんは、お題目を唱えながら目の前を通り過ぎる教佑上人に対し、静かに合掌をし、そして深々と頭を垂れて出迎えていた。
約30分弱の時間をかけ、行列は法久寺に無事到着。法味言上の後、境内において水行披露がとりおこなわれた。
法久寺の正面。教佑上人を真ん中にコの字を書くように組まれた水行場で水行が披露。どのような水行が見られるのか興味津々で見ていた檀信徒だったが、いざ水行が始まると、その迫力に圧倒され、みな食い入るように行僧が鬼気迫る勢いで浴びる姿と飛沫にを見つめ続けていた。
午前10時。法久寺本堂において帰山奉告式の法要が開式。読経ののち、御宝前と檀信徒に向けて修法が行われ、法久寺の檀信徒は皆、法久寺に新たに誕生した修法師のご祈祷を受けようと一心に合掌していた。
帰山奉告式終了後、本堂前に建つ鬼子母神堂においてご祈祷が行われた。檀信徒、知友人、そして家族一同に対し教佑上人はご祈祷をおこなったが、木剣を切る教佑上人の頭上には、教佑上人の祖父、浅井教恵上人のお写真が飾られており、静かに新修法師のご祈祷姿を見守っていた。