2017年2月16日
東京北 渡邉宝輝師帰山奉告式
【東京北】再行を成満した渡邉宝輝上人の帰山奉告式が、日蓮聖人ご生誕の2月16日に、台東区東浅草 宝晃寺(渡邉宝道住職)で行われ、多くの僧侶檀信徒が参列した。
檀信徒と共に行列し宝晃寺に帰山された宝輝上人は御題目を三唱し記念撮影、引続き宝晃寺駐車場で本年成満した6名の行僧と水行式を行った。奉告式では力強い声で奉告文を奉読し、仏祖三宝に無事の帰山を奉告した。
行僧挨拶では出仕行僧を代表し第参行・佐野詮修上人より宝輝上人の修行の様子が語られ、「一回りも年が違いましたが、同じ東浅草に生まれてご縁を頂き一緒に壱百日行を務めさせて頂きました。宝輝上人はこの百日間での荒行中に衛生班長を務め、隊長を崩したり足を怪我したり様々な魔障にあった行僧の給仕を捧げる修行でありました。また外堂祈祷での御祈祷のお務めに際しては、全行僧の誰よりも気持ちを込めて御祈祷をしており、参行のある行僧より、彼は大現者になれると伝えられたことが自分の事を褒められるよりも嬉しく思いました」と、涙を流しご紹介された。
来賓である望月兼雄宗務所長、豊田昌樹修法師会会長、吉田見悠宗会議員より、宝道上人と宝輝上人の大変真面目で几帳面な人柄に触れ、初行僧の指導への謝辞や、御自坊や宗門、管内・修法師会、社会貢献での益々のご活躍、ご精進が祝辞で述べられた。
また、前正干与である叔父の渡邉宝陽上人よりは、「歴史を辿ると600年以上続く祈祷道場である宝晃寺を支えて頂いた御信徒様のお陰様であり、今後とも若い宝輝上人を支えて頂きたい」と述べ、檀信徒を代表して総代より「8年前の初行入行の時は初々しい博多人形の様だった宝輝上人が、今回の入行時はとても凛々しいお姿で大変頼もしく入行されたのは8年の努力と修行の賜物であったと思われます。これからは宝道上人に教えを請いながら宝輝上人が前面に出て宝晃寺での采配を振って頂きたい」と祝辞が述べられた。
宝道上人に続き謝辞で宝輝上人は、「衛生という役の関係上、どうしても初行僧に甘くなってしまうと思い違いをされた先輩上人もいたかと思いますが、沢山の先輩上人、同行上人に守って戴き、無事に役目を終えて成満を迎えたことが大変嬉しかったというのが素直な気持ちです。先輩上人、同行上人、初行上人からも沢山の学びがあり、まだまだ出来ることがあると思っております。今後もより一層の精進をして参ります」と述べ、無事に円成した。