2017年2月12日
遠光山身照寺牛崎海瑛師帰山式
【岩手】2月12日岩手県花巻市、遠光山身照寺(牛崎海秀住職)において牛崎海瑛副住職の日蓮宗大荒行堂帰山報告式が行われた。童話作家宮澤賢治の菩提寺である身照寺。本堂には250名もの人が集まっていた。
成満旗を持つ檀信徒の人々は皆、この日を心待ちにしていたと話す。修行を共にした荒行僧と行列を組み、お題目南無妙法蓮華経を唱えながらお寺を目指す。その枯れ果てた声が修行の厳しさを物語る。そして、山内にこだまする水行と読経。参列者はただ静かに見つめて、涙を流していた。
海瑛副住職は帰山報告文を読み上げ、厳しい100日の修行がそこに込められていた。家族、檀信徒の文章にさしかかると涙を堪え切れなくなり、大粒の涙を流しながら報告文を読み終えた。
祝辞では、岩手県宗務所 阿部是秀所長(遠野市法華寺住職)が海瑛副住職の帰山を労った。岩手県修法師会 砂子田裕貴会長(花巻市本妙寺住職)は「100日間が終わってからが本当の修行」と述べ、海瑛副住職が産まれた時から知っている事もあり、最後は優しく無事帰山した事を祝った。
牛崎海秀住職は「無事帰ってきた事を嬉しく思うし、祈祷する仲間が増えたような気持ちだ」と、海瑛副住職を祈祷者として認める言葉を述べた。
終盤には毎年恒例の豆まきをし、盛大の内に帰山報告式をおさめた。新たな修法師の誕生に喜び、今後の活躍に期待する檀信徒の笑顔が溢れていた。