2017年2月1日
我が家の情報源は3つある。
我が家の情報源は3つある。1つは全国紙で、世界と国内の情報を広く得るため。次は地方紙。身近な社会の動きを詳細に知ることができる。そして3つ目が日蓮宗新聞。宗門内の動きがよくわかる▼テレビは映像があってわかりやすいが、ニュースの時刻にならないと報道しない上に、1日に合計で1時間ほどしか割り当てられる時間はない。芸能ニュースの方が多いのに違和感があるのは年齢のせいか▼最近はこれにインターネットが加わった。印刷の締め切りがないからニュースが早い。しかも一般人からの投稿サイトなどもあるから内容は多種多様だ。が、その出所については曖昧だ。読む人が自身の知識と照らし合わせる注意が必要だ▼かつて、バングラデシュで大きなサイクロンが上陸して10万人が犠牲になったと報じられた。しかも当時活動の拠点であったチッタゴンという町の名が出ていた。大急ぎで現地に飛んだが、何ごともなかったような落ち着きぶりだった。聞けば、サイクロンは毎月のように上陸し、その都度5千人ほどが犠牲になっているというのだ。今回は10万人だから来たのかと笑われた▼新聞が嘘を書いたのではない。5千人の犠牲は日常のことだから記事にしなかっただけだ。事実ではあったが、真実の一部でしかなかった。真の情報は、常にアンテナを高くしておき、さらに自らの知恵で選択しなければ得られない。 (寮)