2016年12月18日
青森県南部地方で星祭り祈祷
【青森】青森県南部地方で古くから伝わる星祭り祈祷会が始まった。12月18日の田子町光明寺(川上洋行住職)を皮切りに、冬至の前日には五戸町妙信寺(田中康勝住職)、冬至には三戸町妙光寺(鳥谷部隆祥住職)、23日の天皇誕生日にはおいらせ町唯円寺(葛原圭静住職)、翌年1月には七戸町一乗寺(鳥谷部隆祥住職)と続き、節分に行われる八戸市妙現寺(秋田暁瑛住職)で一連の星祭り日程を終える。
日蓮宗大荒行堂加行経験のある各僧侶による水行式では、寒風吹きすさぶ中、檀信徒が熱心にお題目を唱えながら水行を見守った。祈祷会では各家各個人の星祭り祈祷札や祈願などの読み上げと共に、厄払いを行った。中には修法師の迫力に圧倒されて泣きだしてしまう乳幼児もいた。
その後の法話では、県内の各僧侶が翌29年の九星や方位、お札やお守りの交換理由などを分かりやすく説明した。毎年熱心に法話内容をメモしている妙信寺信者の川村のぶさんは「毎年、法話を聞くことによって心構えが出来、災いに対する恐れは無くなった。特に今回は符の説明をしていただいたことによって、なぜお札やお守りを交換しなければならないのか理解出来た。来年も良い年になるように一生懸命に唱題修行に励みたい」と話していた。