2016年11月9日
北海道北 青年会がテニアン島で慰霊法要
【北海道北】青年会では、平成28年11月9日、テニアン島にて『太平洋戦争戦没者慰霊並立正平和祈願法要』を執り行った。
サイパン・テニアン島には多くの戦没者慰霊碑が建てられているが、今回は名古屋法筵寺総代の小川法子氏が平成8年11月9日にテニアン島に建立した「太平洋戦争戦没者慰霊平和塔」の前で法要を営んだ。
法要には法筵寺の住職鈴木海祥上人をはじめ、この慰霊碑建立に尽力された松永寿遠上人、藤浩一上人、光岡潮慶上人にご来席いただき、当会からは新渡戸孝乗師、水野英修師、釋 英義師、関冠学師、山口龍泰師、鋤澤裕道師、新渡戸円乗師の7名が参加した。
9日早朝にサイパンを出発し、テニアン島到着から法要中まで見渡す限りの晴天だった が、法要終盤に差し掛かった頃、急に雨が降り出した。テニアン島で十数年ガイドをされている方も 「慰霊法要を行うと、それまで晴れていても途中で必ず雨が降る。きっと戦争で亡くなられた方々の涙 の雨でしょう。」と話されていた。参加者皆、当時の状況を思い読経を続けた。導師をつとめた当会会長の新渡戸孝乗師は、「戦後70年が過ぎ次第に戦争の記憶が薄れて いく中で、我々僧侶がすべき事は次の世代に繋いでいく事。二度とこのような悲劇を繰り返さない事 が、戦争で亡くなられた方々への最大の供養であると、この地に来て改めて実感しました。」と挨拶 した。
北海道北部青年会では国内外に関わらず、今後も戦没者の慰霊、そして立正平和を願う活 動を続けていく。