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2016年11月4日
社会教化事業協会研修会
【熊本】社会教化事業協会(園田本忠会長)は11月4日、熊本市西区の宗務所で僧侶や寺庭婦人、寺族を対象とした研修会を開き、約30人が出席した。
神奈川県妙法寺住職の久住謙昭師が「仏教的終活のすすめ~エイジングノートの活用法」~と題して講演。
久住師は冒頭、「終活という言葉が流行語となって久しい。以来、死に対する価値観が大きく変化している」と述べ、葬儀に関わる「エンディング産業」の現状について説明した上で「4兆円の市場規模があるとされるエンディング産業だが、経済的なものばかりが優先し、供養の心や理念が欠けている。死生観(生死観)の希薄化が進む中、首都圏では菩提寺を持たない人が増えてきた。仏教や菩提寺の正しい価値観をしっかりと伝えていかねばならない」と訴えた。
また、檀家に対して「デスエディケーション(死の準備教育)が大事だ」として、久住師が考案・編集した「エイジングノート」の狙いやノートを活用した教化活動の一端などを語った。