全国の通信記事
2016年9月28日号
奈良 東日本大震災慰霊研修
【奈良】宗務所(森本竜静所長)は東日本大震災の被災地を巡る慰霊研修を9月28日~30日まで有志の僧侶6人で実施し、宮城県宗務所(日野教恵所長)を訪れて義援金を贈呈した。
この慰霊研修は7回目。気仙沼・石巻・仙台・名取の被災地で慰霊と早期復興祈願を行なった。冨田泰弘師(斑鳩町妙延寺)は「被災地の復興は徐々に進んでいるが、被災者の心の傷が癒えていないのが心配だ」と述べた。
神奈川2 檀信徒信行講習会
【神奈川2】宗務所(楠山泰道所長)は「龍口法難慶讃七五〇年推進運動 平成二十八年檀信徒信行講習会」を九月二十八日、藤沢市・霊跡本山龍口寺(本間日恩貫首)で開催し、僧侶檀信徒約二百五十人が参加した。
午前十時、開講式。楠山所長を導師に声明師会(鈴木嘉昭会長)と法味言上のあと、楠山所長、本間貫首、岩瀬厚檀信徒協議会会長(大明寺総代)が挨拶した。
午前中は、木村邦佑災害対策委員長が「災害の現場から~熊本地方大震災~」と題して、熊本地震の状況を説明。その後、寺庭婦人会(三田村節子会長)が仏讃歌を歌い、法華和讃会(大森ゆきゑ会長)が和讃を奉詠した。
午後からは布教センター(塚本敬之センター長)が仏前結婚式の模擬式を披露、布教師会(瀧川真弘会長)と青年会(石本真教会長)が「今さら聞けない 仏教講座」と題して、数珠と塔婆について解説した。
閉講式では、三宅貫久宗務所副長を導師、高橋龍弘修法師会長を修法導師に、修法師会による力強い祈祷が行われ、楠山所長から参加者に修了証が手渡された。
境内では終日、社教会(山本貫恭会長)が熊本地震被災地支援のためのチャリティーポップコーン&ホットコーヒーを販売・参加者に募金の呼びかけをしたほか、日蓮宗新聞社、茅ヶ崎の名店や三浦市で頑張っている企業なども出店(お寺deマルシェ)し、花を添えた。
七十代の男性参加者は「地元の龍口寺を盛り上げるために、私たちも頑張りたい」と、また、七十代の女性参加者は「管区のたくさんのお上人が携わって、いろいろな催しをしてくれることは嬉しいこと、熊本地震や東日本大震災などで被災した人々に対しても、何ができるか考え、お上人たちの支援活動の手助けもしたい」と感想を述べるなど、「龍口法難七五〇年」や被災地支援活動に対しての意識を深めた様子だった。
千葉西 草堂寺蔵経楼開堂一周年法華経一部読誦法要
【千葉西】平成28年9月28日(水)草堂寺蔵経楼(中国西安)で蔵経楼開堂一周年記念法華経一部読誦法要が持田日勇貫首(国際仏教親交会会長・本山藻原寺)を導師に厳修された。日蓮宗は昭和55年から訪中団を派遣して中国仏教協会との交流を深めてきた。鳩摩羅什三蔵法師の舎利塔がある草堂寺発見後には、羅什三蔵法師遺跡顕彰会を発足させ、羅什三蔵法師御尊像開眼法要を金子日威管長導師のもと厳修し、羅什三蔵法師記念堂を建立して奉安した。更には法華経二十八品の経石碑を建立し、法華経を含め全世界に現存する羅什三蔵法師の翻訳した経典を収蔵する蔵経楼を建設して、中国初の一尊四士本尊を奉安するに至った。今回の法要では千葉県西部宗務所管内法華経一部経読誦会を中心とする日蓮宗僧侶17名が、法華経一部八巻を読誦して草堂寺蔵経楼開堂一周年を慶讃し、遺跡顕彰に貢献された先師の増円妙道を祈った。前日には西安市内の大慈恩寺で食事会が開かれ、増勤法師(大慈恩寺住職)と陜西省宗教局の李暁建局長も同席し歓迎を受けた。持田貫首は「日本の仏教は未だに鳩摩羅什が訳した中国語の仏典でお経をあげています。ここが我々の読んでいる法華経の故郷だと思っている。今後とも日中の仏教が固い絆になることを心から願っています。」と謝辞し、三泊四日の法華経読誦の旅は終了した。