オピニオン

2016年8月10日

6、7歳の女児を連れた母親が、町はずれの

6、7歳の女児を連れた母親が、町はずれのお地蔵さんに一緒に手を合わせたあと、「さっちゃんは何をお願いしたの」と聞くと、「なんにも」と答えた。「何もお願いしなかったの」「うん。この前、今度お菓子持ってきてあげるね、って言ったけど忘れたから、ごめんねって言ったの」という言葉に、手を合わすときはいつも願いごとばかりしていた自分が恥ずかしくなったという▼さっちゃんがお地蔵さんを拝むときの無垢な心は、お地蔵さんの声をしっかりと聴き会話をしていたのだろう。いのちあるお地蔵さんとして▼2万5000人に1人の割合で、共感覚(シナスタジア)の持ち主がいる。味に形をみたり、文字や音に色を感じたりする。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、などの五感が混ざり合う状態だという。例えば上等の純米酒を口に含むと、薄いピンクのきれいな玉がフワフワと浮いて見えるなど。芸術家に多いといわれ、雨音などが音符で認識される絶対音感もその1つだ。宮沢賢治も共感覚の持ち主だったらしい。東京で1ヵ月に3千枚の童話を書いたときに、「僕を書いて、僕を書いて」と、原稿用紙の上に文字が踊り出してきたという▼最近お経のリズムが心地いいと、寺院に参拝する外国人が増えている。「一心に仏を見たてまつらんと欲した」自我を捨ててのお経、法要は、国を超えて心を動かすようだ。どんな形や色に見えているのだろう。(汲)

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