オピニオン
2016年5月20日
合掌
法華経はお釈迦さまの誓願と大慈悲の経典と言えます。
誓願は『方便品』の
我本立誓願 如我等無異です。
大慈悲は『如来寿量品』の
毎自作是念 速成就仏身です。
誓願は「すべての生きる力」です。
大慈悲は「すべてを生かす力」です。
これが法華経の信仰です。
法華経の合掌とは、釈尊の誓願と大慈悲の世界が持つ、この「二つの力」を融合させる姿です。
この「二つの力」が昇華したのが、南無妙法蓮華経のお題目です。
合掌して唱題することは
「すべての生きる力」を体内に知り
「すべてを生かす力」を世間に示すことなのです。
(和歌山県布教師会長 ・村田龍学)