オピニオン
2016年5月1日
剣道の指導をして
少年剣道の指導を始めて、もうじき50年になります。自分の技を磨くだけではなく、技術と人格向上に向けて教えることの難しさを痛感しています。
剣道の理念の中に、「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である」とあり、剣道修練の心構えとして、「剣道を正しく真剣に学び心身を練磨して旺盛なる気力を養い、剣道の特性を通じて礼節を尊び、信義を重んじて誠を尽くして、常に自己の修練に努め、以て国家社会を愛して広く人類の平和繁栄に寄与せんとするものである」と示されています。
剣道の技術を磨き自己の心と躯を鍛えるのは当然のことですが、親や先生、友だちやお世話になった人たちに対し、挨拶や礼節を行うことが大切です。
相通じる日蓮聖人の法華経の教えとともに、皆で精進して行きたいと思います。
(滋賀県布教師会長・福山賢修)