2016年3月1日
暖冬のせいか、「規格外の出荷できない大根です」と
暖冬のせいか、「規格外の出荷できない大根です」と大きな葉付き青首大根をいただいた。大根は奈良時代の古事記に「おほね(大根)」と記されている。日蓮聖人も「大根は大仏堂の大くぎのごとし。あぢわひは?利天の甘露のごとし(『上野殿御返事』)と述べられている。昔から日本人は大根が大好きである。根の上部はサラダや大根おろしに、中央部はおでんなどの煮物に、硬くて辛みのある先の方は漬物やみそ汁に使う。消化酵素のジアスターゼや、カリウム、ビタミンCも豊富。炒めて美味しい葉には、さらに豊富な栄養素が含まれる。世界で大根の生産量、消費量の9割を日本が占めているのも驚きである。法華経は方便品で一仏乗、寿量品で永遠のいのち、神力品でその働きを説きあかす栄養満点のいのちの教えである。その教えが中心となっている国の割合から考えると、90%を現在の日本が消費している。宗祖以来、先師たちが築きあげてきた法華一乗の教えを消費するばかりで、生産して世界へ広げていない。(広宣流布)法華経は取り扱いが難しい教えである。禅僧の良寛も「口を開けば法華を謗り口を杜づるも法華を謗る・法華云何が讃ぜん(口を開いても閉じても心で法華を悪く云ってしまう。どのように法華経を讃えたら?)」と悩んでいる。答えは「合掌して曰く南無妙法華(ただ合掌して唱えよう南無妙法華)」。ただ法華経・宗祖に信を入れて精進するしかない。(雅)