オピニオン
2016年2月20日
尊いおこない
世の中を見ますと、目、耳を疑うような凄惨で酷い事件が飛び込んできて心が痛み、行く末を案じてしまいます。時を同じく身を置いている者としては日々安穏であれと願うのは皆、同じかと思います。
身を置くということからいえば家庭・近隣・地域、広げれば国・世界の一人ということです。私たちは時を同じく生まれ、その中で多くの縁の中で生かされている存在であり、命なのです。この世は娑婆(忍土)といい困難なことだらけです。それはご先祖さまの時代も私たちも、続く子孫たちも同じです。法華経・お題目のご縁を結んだ私たちは久遠本仏さまに下種された者同志。同体の種に気付き仏子の自覚に立ち、身・口・意にお題目を唱え、生きとし生ける存在に敬いと感謝の心をもって接しましょう。そして大いに反省し、開花、結実に向け、ともに歩を進めましょう。現実忍土の修行、功徳こそが何より尊いのですから。
(福井北部布教師会長・奥野文長)