2016年1月29日
山梨3 檀信徒協議会が総代研修会
【山梨3】檀信徒協議会(時田勲会長)は1月29日、南アルプス市飯野「桃源文化会館」を会場に、「総代研修会」を午前・午後の部と二部構成で開催し、管内寺院総代170名がこの研修会に出席した。
午前の部の講師には山梨県南巨摩郡南部町の本郷寺住職である小澤惠修師が招かれ、約一時間半にわたって講演を行われ『無上甚深について』と題した講演で小澤師は、自らの生い立ち、僧侶に至るまでの話を踏まえ、開経偈の解説と法華経を照らし合わせながら、現在に生まれてきた私達の使命は何なのかを中心に話し「私達は生まれて直ぐに四苦八苦という苦しみを持ちながらも徐々に成長していき、その中の五蘊盛苦、(人間の肉体と精神が思う様にならないこと)を学んでいくが、そのことに気付けない。序品第一に於いて、お釈迦様が法華経を説かれる前に一言も発せず黙っていたとき、舎利弗がお釈迦様に説法をお願いしたところお釈迦様は、「まだまだ皆のものは、苦によって心が正しいものを正しいと理解出来るだけの器が整っていない」と話し、五千人の大衆がその場から立ち去った。」私達は何なのか、何者なのか分からないことを素直に受け止める事が出来なければ、法華経を理解するだけの力が足りない。自分の考えを入れずに素直に聞くこと大切なんだよ。」説き始め、「私達が今を生きているのは前世の法華経の因縁によって人間界に生まれ、法華経に出会い信仰した功徳によって、また新たな佛命を受け十界に法華経を弘めるという帰寂の作法を行い、わざわざこの世界に生まれてきている。だからこそ無上甚深なんだ。」と話を締め括った。
小澤師の力強く熱い語り口に参加者たちは熱心に聞き入っていた。
午後の部では戦後70年を迎え、「今日までの歩み、明日への道」と題したDVDを約1時間鑑賞し幕を閉じた。
閉会式で時田会長は、「今日の研修も非常に有意義だった。我々総代がお寺という宗教法人の責任役員であることを忘れずに、今日の研修の成果をそれぞれの菩提寺の運営に反映させてほしい」と結んだ。