オピニオン
2016年1月20日
日蓮聖人や仏さまと向き合って生きる
愚鈍で頑迷な私は、自分の心との葛藤に苦しむことがあります。その原因のひとつは、今日も謙虚な自分でありたいと思いながら、秀でた能力も無いのに、他者から等身大以上に評価されたいと思ってしまうことにあります。もっと素晴らしいことができるのではないか。何か違うことができるのではないかと。そんな自分に無いものを求めてしまう愚かな思いに振り回されるのです。
そのようなとき、「日蓮聖人や仏さまと向き合って生きなさい」とご教示下さった恩師の言葉に従い、本堂にお祀りする聖人や御仏の尊顔を拝しながら、自己と向き合います。なぜ自分が等身大以上に評価をされたいのか。なぜ他者の評価をそれほどまでに気にかけるのかと。その理由を心に問い、自明のことですが、等身大の自分でしか、人生を歩めないことに改めて気づかされるのです。
このような私ですが日々、日蓮聖人や仏さまと向き合い自己を見つめ顕虚に生きたいと思います。
(石川2部布教師会長・中屋隆邦)