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2016年12月22日号

新潟西 糸魚川大火で檀信徒が甚大な被災

新西161227 (3)【新潟西】昨年12月22日に発生した糸魚川市大火では、糸魚川市・経王寺(脇村教誠住職)の間近まで火の手が迫ったが、寺の被害は免れた。
火元となった中華料理店は経王寺の裏手にあり、「火の粉が境内まで舞ってきた。火がすぐそこに見えるのにみんな何もできなかった」という。脇村師は御本尊や祖師像を車に載せて万が一に備え、避難勧告が出されたのちにしばらく寺を離れたが、経王寺への延焼はなかった。裏手の火事は当日の昼過ぎに鎮まったが長く燻り続けた。
やがて飛び火が寺周辺の商店街や住宅に燃えうつり、その日の夜にほぼ鎮圧状態となったものの、糸魚川市内で約150棟に被害をもたらす大火となった。火災当日は、脇村師の実兄である小林日元貫首(長岡市・妙法寺住職)も駆けつけ、脇村師は寺族とともに、電気、電話が不通のなか寺で一夜を明かした。
火災発生の翌日から、脇村師は檀信徒の安否と所在確認に回った。23日の時点で確認されているかぎり、経王寺の総代を務める檀徒2軒をはじめ20軒近くが被災、ほとんどが全焼した。脇村師は「寺は被災しませんでしたが、檀信徒の皆さんのお宅に多大な被害。これから寺としても復興に力を尽くしたい」と語った。管区の新潟西部宗務所(近藤玄省所長)でも、被災した檀信徒の復興支援を検討している。

2016年12月20日号

チェンジの時代と立正安国・お題目結縁運動

■チェンジの時代
今年は丙申(ひのえ・さる)の年で、改革の精力や動きが伸びてきて、変化していく年だといわれてきた。まさにその通りであった。チェンジの時代の到来といってもいい。
6月には英国で、EU(欧州連合)からの離脱か残留かの国民投票が行われ、離脱が決まって世界中を驚かせた。
世界平和やヨーロッパの発展を目指して来たEUにとってもまた世界にとっても大きな衝撃であった。
また先に行われたアメリカ合衆国の大統領選は、大方の予想に反してドナルド・トランプ氏が当選した。
トランプ氏は米国のチェンジを訴えて過激な発言をし、大衆不満層の支持を拡大したともいわれている。米国大統領の政策いかんによっては、日本画大きな影響を受けることは否めない。
世界の問題から日本に目を向けてみよう。
7月10日に実施された参議院選挙では、憲法改正の発議に必要な勢力が3分の2の議席を獲得した。これで衆参両院とも憲法改正の発議をすることができる。このほど参議院では憲法審議会が設けられて、いよいよ憲法論議が始まっている。これらの動きによって、第2次大戦後70年長く続いてきた日本の体制も大きくチェンジしていくのではないかと思われる。
■天災地変と気候変動
天災は忘れたころにやってくるのではなくなった。
未曾有の津波震災と原発事故を発生させた東日本大震災から5年、復興いまだしいの中で、4月14日と16日には、震度7の地震が熊本地方に起きて、熊本地方は大変な被害に遭った。加藤清正公依頼の大震災だという。地球にも大きなチェンジが起きている。
地殻変動だけではなく、今年は気候変動を強く感じた年でもあった。猛暑続きの夏が長引き、近海に発生した台風がつぎつぎと日本本土に上陸し、各地に水害をもたらした。「初めての経験」という声を被災者たちが口々にもらしていた。
夏から秋を飛び越して冬に入ったような寒い時期がやってきた。例年より1ヵ月も早い初雪に見舞われて、生活の歯車が狂いそうになったりした。
人類のチェンジは、自然界にもチェンジをもたらしているのであろうか。
■立正安国・お題目結縁運動
来年は丁酉(ひのと・とり)の年である。丁酉は従来の勢力を維持しようとする動きに対抗して、新しい動きが盛んになる年である。前年のチェンジの風潮が、さらに醸成されていくことであろう。
このチェンジの時代の背景には、ポピュリズムの台頭があるという。ポピュリズムは、民衆主義とも大衆迎合主義とも訳される。民衆の要求を政治運動に生かし、民衆の動員する政策である。
大衆が時代を動かす力を持っていることを、このチェンジの時代にまざまざと見せつけられている。
年が明けると、日蓮聖人降誕八百年を4年後に迎える。
八百年を慶讃しての立正安国・お題目結縁運動は、開花活動3年目となる。チェンジの時代であればこそ、日蓮聖人がそのためにお生まれになり、命をかけて提唱された立正安国の信仰を時代を動かす大衆に伝えていくことを急ごう。
排他的で利己中心主義や一国繁栄主義の行動は、決して人類の平和と幸福への道には通じないことを大衆に訴えていこう。
実乗の一善に帰する『立正安国論』の深義を今、伝える時がきた。
(論説委員・功刀貞如)

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孝養の実践

本紙、10月1日号妙蓮尊儀750遠忌の紙面に思いをよせ、当日の法要に参列させていただいた者として、改めて宗祖の孝養観に深く敬慕してきた。身延山には奥之院思親閣があり、身延山頂に宗祖は道とてなき山坂を木の根、枝をつたいながら登山され、房州小湊の亡きご両親を遙拝されました。池上本門寺には御母公のご遺髪を手にする払子のご尊像がお祀りされている。すなわち旧国宝「孝道示現のお祖師」である。大孝の霊場小湊妙蓮寺にはご両親の御廟があり全国の緇素の尊崇をお受けになっておられる。
各霊跡を参拝し、人間として最も尊い行い「孝は百行の本」、妙蓮尊儀の750遠忌を期に現代にこそ、一切の人を視ることを仏と思い、宗門運動の「いのちに合掌」、「我深く汝等を敬う敢えて軽慢せず」を実践し、諸人に対し父母を思うが如くありたい。宗祖は「一切の善根の中には父母に孝養するが第一にて候」示されております。(山形県布教師会長・久松玄徳)

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新年のご挨拶。

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  • 名句で読む「立正安国論」

    中尾堯著
    日蓮宗新聞社
    定価 1,365円

  • 日蓮聖人―その生涯と教え―

    日蓮宗新聞社編
    日蓮宗新聞社
    定価 826円+税

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