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2015年11月30日
静岡中 身延山大学公開講座
【静岡中】宗務所(中條曉秀所長)は昨年11月30日、三輪是法身延山大学教授を招いて「日蓮大聖人のご遺文に聞く ―家族のきずな―」と題した「身延山大学公開講座」を、富士市交流プラザで開催し、一般信徒70人、僧侶15人が参加した。
三輪教授は、個の「自由」が尊重されすぎることによって、現代において家族の絆が失われつつあることを指摘。そして絆を取り戻すには、相手も自分と同じであると考える「共感力」が必要であるとした。人に共感することにより「慈悲」の心が生じ、人の幸せのために行動する「菩薩行」ができる。その結果お互いに「信」がうまれ、絆が生まれる。経済効率や個人の欲望を優先するのではなく、人のために「不自由」であることを喜びとする、そんな新しい価値観が必要であると説いた。最後には一念三千の理解などについて、活発な質疑応答がなされた。