2015年11月1日号
第734遠忌お会式 池上本門寺で
第734遠忌お会式が日蓮聖人ご入滅の地・東京都大本山池上本門寺(菅野日彰貫首)で10月11から13日まで行われ、期間中数10万人の参拝者で賑わった。13日の朝に営まれた法要では、日蓮聖人がご入滅された当時の故事に倣い、臨滅度時の鐘が菅野貫首によって鳴らされると、参列者は頭を垂れ、ご遺徳を偲ぶとともに報恩感謝の誠を捧げた。
12日には午前10時から宗祖御更衣法要が行われ、東京都町田市東部から川崎市西部地域の人たちを中心に組織される武相講約40人が塔頭の中道院(宇澤淨進住職)から行列し、大堂(祖師堂)に安置される日蓮聖人像のお召衣を献上した。お衣が夏物から冬物へお召替えされるのを見届けた武相講の一人は安堵の表情を浮かべ「先祖から伝わる伝統行事を守ることが私の信仰の証。私のあとも子どもが引き継ぎ報恩感謝を捧げ続けてくれる」と語った。
お逮夜を彩る賑やかな万灯行列には全国から集った105の万灯講中が参加した。リズミカルなお囃子と打ち鳴らされるうちわ太鼓。そして豪快に振られる纏に先導された万灯が次から次へと本門寺を目指して池上の街を練り歩いた。今年はお逮夜が国民の休日にあたり、名物の万灯行列を間近に見ようと、境内は例年以上の人出で賑わった。