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2015年9月29日

北陸教区第32回教化研究会議

新北151106【新潟北】北陸教区(森恵司教区長)では9月29日、佐渡市内のホテルでを行い、現代宗教研究所の三原正資所長をはじめ、僧侶約60人が参加した。
今回の会議テーマは『日蓮系新宗教について』と題して開いた。はじめに、NPO法人「全日本青少年育成協会」で理事長を務め、カルト宗教への対処と脱会支援の実績が豊富な講師、大埜慈誠師(神奈川県薬王寺住職)により『日蓮系新宗教の動向と対策』を演題とした基調講演が行われた。
その中で大埜師は「カルト会員の若者について、皆さんの誤解を一斉に解きたい。」と切り出し、「真面目で正義感の強い素晴らしい人格者が多い」ことを指摘。その上で、彼らを対立や拒絶の対象とするのではなく、広宣流布の一環として向き合う対象、救済の対象と捉えることを提言した。さらに、誰にでもできる対応策として「予防、つまり入信させないこと」が重要とし、能動的な対応策を示された。
また、カルト宗教の問題と切り離せない「マインドコントロール」については、20世紀初頭まで日本の歴史をさかのぼって経緯を説明。国民レベルで問題の根深さがあることを指摘され、参加者の興味をひいていた。
大埜師は本宗教師について「釈尊・宗祖の絶対的法則『中道と依法不依人』を守る義務がある。」ことから「何を問われても、必ず経典に根拠を求めてすべてに応えなければならない立場」であることを強調。「本当に幸せな国、宗教がしっかりしている国にカルトははびこらない」と訴え、教師の役割の重要性が問われていると説かれた。
基調講演の後、昼食を挟んで二分科会が行われた。第1分科会では日蓮系新宗教の教義の分析を元に討論が行われた。第2分科会においては日蓮系新宗教会員がお寺に来た場合の対応方法が議論された。また、いずれの分科会でも、参加者の地元や各自坊に於ける日蓮系新宗教の動向とその対応策の現状が報告された。
全体会の講評で三原所長は、第1分科会について「まず、私たちが正しい日蓮聖人の教えを謙虚に学ばなければならないとの印象を受けた。」と述べ、第2分科会については「日蓮系新宗教の教学を分析することで、逆に日蓮宗の教えがくっきりと浮かんでくる。」とし、「社会が大きく変化しつつある中で、我々が危機感をしっかり持って対応していかなければならない、そのことを共有できたという印象を受けた。」と述べた。そして、「私たちは事実・道理・真実をよく知ることによって、これからの時代を乗り切っていかなければならない。」と締めくくった。

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新年のご挨拶。

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