日蓮宗新聞
2015年7月10日号
日蓮聖人の身延山ご入山を祝う開闢会の行列と御草庵大法要が総本山身延山久遠寺(内野日総法主)で6月14日に行われた。行列には約250人の僧侶をはじめ、鎌倉時代や江戸時代の大檀越に扮した檀信徒らが参加。門前町を色とりどりに染め、参拝者を楽しませた。内野法主猊下は「この厳粛にして華やかなご入山行列に、日蓮聖人はおよろこびくださっているに違いありません。心から当時を偲び、ご報恩の誠を捧げたいと思います」と参拝者に挨拶された。
742回目となる法要は、内野法主猊下を導師に営まれ、ご草庵の周囲の木々や山の合間に読経や唱題が静かに響きわたった。身延山久遠寺の井上瑞雄総務が、身延山の魅力を存分に伝えられた日蓮聖人ご遺文『身延山御書』の一節を粛々と読み上げると、参列者は日蓮聖人ご在世に思いを馳せた。また千葉県南部宗務所管内の和讃会有志が和讃を奉納し、感謝を捧げた。身延山久遠寺は、平成35年に開闢750回を迎える。