全国の通信記事
2015年6月27日号
神奈川2 法華和讃会「私たちのお寺めぐり」
【神奈川二】神奈川県第二部法華和讃会(大森ゆきゑ会長・三浦市延壽寺寺庭婦人)は、六月三十日火曜日、管内の全寺院を和讃を奉詠しながら巡る、第十三回目の「私たちのお寺めぐりー教えを訪ねてー」を開催、管内の僧侶・寺庭婦人・檀信徒ら合せて約六十五人が参加した。
最終回となった今回は、三浦市・横須賀市の七つの寺院(大泉寺・法道寺・本行寺・大乗寺・圓徳寺・實相寺・延壽寺)を参拝、本堂や境内で和讃を奉詠した。最後の寺院となった大森会長の延壽寺では、戦後七〇年慰霊法要を行い、日本及び戦った国々の戦没者の両方、共に犠牲になった方々を慰霊すると共に、法華和讃会が発足してから二十七年、お寺の枠を超え、共に練習をして感動を共に分かち合い、歩んできた仲間で亡くなられた方々への追善供養。そして「神奈川県第二部全寺院参拝成就」を御宝前に報告した。
この企画は、管内布教師会が作ったテキスト「私たちのお寺~教えを訪ねて~」を手に平成二十一年に鎌倉の寺院から始めた。
「各寺院で和讃を奉詠し、御首題を頂戴したい」と、巡る寺院全てに役員が挨拶に出向き、管内各地の参加者をバスで誘導する為に綿密な計画を立て、数回の下見をして順調に巡る事ができた。
初めて参拝する各寺院では、温かくお迎えして頂き、寺庭婦人・檀信徒と共に感謝感激のお寺めぐりであった。
ほとんど全ての回に参加した七十代の女性は「今回で最後だと思うと、涙が出てくる。お祖師様に見守られた」と感慨深げだった。
大森会長は、「お蔭さまで七年かけて管内の全寺院を参拝できました。これは決した一人ではせないこと。信仰をもととした法華和讃の活動から目標に向かって話し合い、智恵を出し合い、協力し合う、二十七年の歩みの中から育まれた、チームワークのお蔭さまでございます。日蓮聖人よりの御守護を頂いて、お寺巡りが無事に成就出来たことは、参加者全員が実感されている事でしょう。」と話している。
同和讃会は、今後の予定として日蓮聖人へのお礼参りの意味を兼ねた身延山への参拝や、神奈川県第二部の三本山(妙本寺・龍口寺・本覚寺)の御報恩会式での和讃奉詠などを
企画している。
2015年6月26日号
名古屋・藤原円俊上人の本葬儀
【名古屋】去る5月18日に遷化された名古屋市中村区定徳寺第38世真英院日成上人(藤原円俊上 人=世寿73歳)の本葬儀が、6月26日に日蓮宗管長内野日総猊下(身延山久遠寺)を 大導師に営まれた。檀信徒ら約500人が参列し、遺徳を偲んだ。
上人は宗門においては宗務所長、宗会議員などの要職を歴任。社会にあっては保護司を長 年務められ、平成25年には瑞宝双光章を受章。従6位。本葬儀に際しては京都本山妙傳 寺より第81世加歴を追贈され、宗門からは1級法功賞を追贈された。
青森 中泊町弘法寺で十年ぶりに血脈修行
【青森】六月二十六日より二十八日の三日間、中泊町弘法寺(三浦泰昭住職)において弘法寺では十年ぶりとなる血脈授戒会が行われた。血脈授戒会は日蓮宗の寺院では全国でも青森県西北地区の中でも十ヶ寺程度で行われる珍しい行事で、以前は一週間ほどの日程でお寺に宿泊して行われていたが、現在は三日間が主流である。そして血脈授戒会を行う地域ではこの行事を「行(ぎょう)」とも呼ぶ。
血脈授戒会は生前戒名の授与を行うための授戒の儀式を、説法を聴聞したり、法華懺法会に見られるような礼拝行(三十三礼拝)や独特の節回しでお題目を唱えながら境内を練り歩く行堂行など特徴的な作法を交えた法要・修行を通して懺悔滅罪し、宗祖の教えを受持する自覚を促す行事である。
一日目には、開行式が行われ三浦住職より三日間の行事の無事成満の祈願がなされ、三日間の修行が始まった。
そして最終日には血脈授戒授与式が行われ、「三日間大変な修行だったと思うが、日蓮大聖人が身命をかけて実践された法華経の教え・お題目信仰をこれからも大事にし、実践をしてほしい」という言葉の後、三浦住職より総代代表四名に生前戒名が封された血脈が手渡された。
血脈授戒会に参加した檀信徒からは「初めて参加したが、思った以上に大変だった。三日間の中で礼拝行が一番きつかった。この修行を通して改めて自分を見つめ直し、これからも信仰に励みたい」と話していた。