2015年3月28日
山梨三 本覚寺で法燈継承式
【山梨三】三月二十八日、南アルプス市下今井の上野山本覚寺で第二十四世板倉本諭師の法燈継承式が行われた。
この日は親元の斉藤本晴総代の自宅にて出立式を行い、本覚寺まで檀信徒と共に唱題行列で練り歩いた。
法燈継承式では辞令伝達の後、第二十三世横山義弘師から払子が継承されると、新住職の松板倉師は朗々と奉告文を読み上げ、これからの寺門興隆と正法の弘通を誓った。
式の最後には有縁の管内住職から祝辞が贈られたが、第三部宗務所長名代の野澤義照宗務所副長からは「行く先にまた雨風に遭わん日は忍の傘させ、信の杖持て」という身延山第八十三世、望月日謙法主猊下の言葉が贈られ、「板倉上人は信心強情の人と聞いております。これよりは檀信徒と共にますます精進され山門興隆されることを心より祈念します」と結んだ。
新住職の板倉師は謝辞の中で「小さい頃から見てきた師父の苦労を見本とし、身延山、七面山での修業してきたことを生かして、仏天のご加護を仰ぎ、本覚寺の法燈を絶やさぬよう一心に給仕第一の精神を以て務めて行きたい」と今後の抱負を述べると共に、感謝の気持ちを伝えた。
祝宴の場では板倉師の人柄や信心の強さが讃えられたが、檀信徒からは「長年正式な住職が居なく苦労があったが、念願の新しい住職を迎えることができ本当に嬉しい」と喜びの声が聞かれた。
(若林義裕 支局長)