オピニオン
2015年3月10日
仏らしく生きる
先日、華道の趣味のある方から、花を生ける時は温かい眼差しで花を見つめ、優しい言葉をかけながら生けると、花が生き生きと綺麗になるのだとお聞きしました。
私たちも日々の生活で人と接する時、温和な顔で、優しい言葉をかけるよう、心がけなければなりません。それが仏の行いの一つです。
仏教のみ教えには成仏が説かれています。私たちは皆、仏の種を持ってこの世に生まれます。それに気付いて仏に成る。それが悟りであり、仏らしく生きることが大切なのです。
しかし私たちの心の中には、貪欲や怒り、愚痴をこぼしたりする悪い心が仏の心と同居しているのです。
日々、お題目を唱えるそのお力で悪い心を抑え、仏の心を呼び起こすことが、仏の行いにつながります。そして皆が仏の自覚を持ち、平和で住み良い世界を作るために努めなければなりません。
(東京南部布教師会会長・中里勝禮)