2015年2月28日
初行 溝田玄静師の帰山式
【北海道西】歌志内・妙法寺にて第初行溝田玄静上人帰山式二月二十八日午前十一時、歌志内・妙法寺(溝田義顕住職)において第初行を成満した溝田玄静上人の帰山報告式が檀信徒約百名の見守る中、執り行われた。
前日より道内各地に暴風雪警報の出される中、檀信徒一丸となっての準備には余念が無い。当日は、そうした気概に呼応するかのような晴天白日の下、成満僧による水行が行われ、引き続き本堂において帰山報告式が厳修された。檀信徒の凛と張り詰めた静寂が、期待の大きさを感じさせる一方、帰山報告文では、そうした期待に応えんと、一文一句力強く読み上げるその姿勢に、同上人の実直さが現れていた。
若松宏泉筆頭副伝師より許證授与の後、お経を自身のものとする為に、壱百日間の長期に渉り、辛さを耐え抜き、一日一日膨大なお経を読み重ねるわけであるが、檀信徒の皆様にはその経力
をしっかり受けていって欲しいとの想いが語られた。
又、総代長・須貝勉氏より玄静上人への敬意と向後の活躍への期待が述べられた。山主(溝田義顕住職)謝辞では、自身の初行時を思い返し、同上人が修法師として出発した慶びとともに、本日参拝の皆様には、この貴重な一会を大切にして頂きたい旨が述べられた。玄静上人が述べられた「受けた恩に少しでも報いていけるよう、一巻でも多くのお経をあげて、諸天善神に護ってもらいながら、皆さんと一つになって歩んでいきたい」という一節には、この日を迎える為に檀信徒の一人一人、皆が皆、「何か自分に出来る事があれば、何でもさせて頂こう」と
協力し合い、助けて頂いたことへの感謝の念いが込められていた。