オピニオン
2015年2月1日
心のゴミを拾いましょう
ラジオの「〇〇円の詩」の放送が耳に入る。
「ゴミを拾う、たいしたことではないけれど。ゴミを捨てる、たいしたことではないけれど。ゴミを拾う人は、ゴミを捨てない。ゴミを捨てる人はゴミを拾わない。ここに大きな違いがある」
誰かが見ていると、悪いことをすまいと思い、誰も見ていないと、ついつい浅ましい気持ちを持ってしまいがちな私たちの心です。
近所の奥さんは外出のとき、必ずビニール袋を提げている。ある日その奥さんが道に落ちているゴミを拾ってそのビニール袋に入れているのを見た。そのことをお檀家さんに聞くと、「誰に頼まれた訳でもないのに何年も前から道のゴミを拾ってるんですよ」と教えてくれた。ゴミを見たその時に一つ拾えば1つ分、二つ拾えば2つ分きれいになるのだという。常にみ仏は見ている、お祖師さまが見ているとしっかり心に刻んでお題目を唱えて、ゴミを拾う人になりたいものです。
(北海道南部布教師会長・山本 光明)