2015年1月30日
山梨三・ 檀信徒協議会 総代研修会
【山梨三】檀信徒協議会(?刀章光会長)は一月三十日、南アルプス市飯野「桃源文化会館」を会場に、「総代研修会」を開催した。
早朝からの大雪による交通困難にもかかわらず、管内寺院総代百四十名がこの研修会に出席した。
今回の講師には社会福祉法人身延山福祉会・特別養護老人ホームみのぶ荘荘長補佐である沼田康行氏が招かれ、約一時間半にわたって講演を行った。
『これからの社会保障の行方 ~年金・医療・介護は~』と題した講演で沼田氏は日本の社会保障制度の概要を説明し、『厚生労働白書』等の資料の抜粋を紹介しながら①医療・介護、②年金、③福祉における現状の概観とこれからの行方について話した。
社会福祉の現場に長年従事する沼田氏から現状の社会福祉制度の問題点が多く語られると、参加者たちは身近な問題として真剣に聞き入り、熱心にメモを取る者もいた。
講演の最後に沼田氏は、「障害や認知症など、様々な困難を抱えている人達がいて初めて社会と言えるので、それを排除してしまわないような世の中にしていきたい」と話し、また「福祉のこころは、想像力と創造力が大切。目の前で困っている人の大変さを想像し、声をかけられることが福祉のマインドであり、お互い様、お陰様ということで支えあっていくこと、地域社会の中で共有していくことが需要」と結んだ。
閉会式で功刀会長は、「私たちの年代に適した良いお話をして頂いて本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。