2015年1月10日
娘の幼稚園では食育に力を入れている。
娘の幼稚園では食育に力を入れている。田植え・稲刈り・芋掘り・リンゴ狩り、さらにそれらの食材を使ったクッキングなど年間を通して楽しい行事が目白押し。中でも園舎の屋上にある菜園は大人気。園児が自分たちで買いに行った野菜の苗を毎日せっせと世話をする。日に日に赤くなっていくトマトに目を輝かせ、花の下から顔をだしたキュウリの赤ちゃんを見つけて歓声をあげる。大嫌いだった野菜が愛おしくなる瞬間だ▼自分たちの手で、栽培・収穫・調理をして頂くことにより、生命のサイクルを実感して命の尊さを学ぶ機会となっている▼ある日、「いのちってなあに?」と娘。「みんな生まれてくる時に仏さまから一つずつ頂いてくるものなの。ひーちゃんも金魚も犬もみんな。」「ほとけたんがわけてくれるの?」「そうだよ」「はんぶんこちて?」「うん…」「みんなにはんぶんこちてたら、ほとけたんのがなくなっちゃうよ。ひーちゃんのぶん、ほとけたんにかえちてあげる♪」▼娘の言葉にハッとした。仏さまから頂いたと思っていた命…違う、それは仏さまからお預かりしている命。たくさんの命を繋いだみんなの命♪ 久遠の仏さまの命はみんなが繋いだ大きな命。自分のものだと思うと、ぞんざいになってしまうこともある。いつの日か仏さまのもとに帰る時、ピカピカにしてお返しできるように大切に磨いていかなければ。(蛙)