2014年12月13日
山梨三・総勢140人の歳末助け合い唱題行脚
【山梨三】十二月十三日、山梨県第三部宗務所(横山義弘宗務所長)・同檀信徒協議会(功刀章光会長)は南アルプス市小笠原久成寺(村上通明住職)を出発地に毎年恒例の「歳末助け合い唱題行脚」を行った。
開催当日は身に応える寒さとなったが、出発会場となった久成寺には管内教師、檀信徒合わせて約百四十名の参加者が集まり、早朝から熱気に溢れていた。
開会式では檀信徒協議会の功刀章光会長が挨拶し、「寒さ厳しい中、大勢の参加感謝いたします。」「毎年恒例の行事に参加できる幸せ、皆さんの日頃感じている幸せを、お題目を通じて東日本大震災をはじめとする各被災地、被災者の方々に分けてあげましょう」と今回の行脚に対する想いを述べた。
参加者から成る長い隊列は教師と檀信徒の代表が掲げる赤、青、二旗の玄題旗を先頭に出発すると、それぞれが被災地や世界平和への想いを胸に、力強くお題目を唱え、歩みを進めた。
隊列は約一時間の練行毎に、十五所の法源寺(横山義弘住職)と妙経寺(村上顗洋住職)にて休憩を摂った温かい御供養を受けながら約五キロメートル弱の行程を、二時間半かけて練り歩いた。
寒さ厳しい中、澄みきった青空に響き渡る唱題と団扇太鼓の音に誘われ、沿道には募金を寄せる近隣住民が数多く出ており、中には遠くの方から駆け寄ってくる方もいた。
参加者の中には、「沢山の参加者のお題目が、祈りが、少しでも遠く被災地の方々の早期復興の手助けになってくれればいいなぁ。」と述べられた方もいた。
温かい声をかけられた参加者たちは、その声に応えるように最後まで元気一杯にお題目を唱え、充実した気持ちで行脚を終了した。
今回の唱題行脚と、十月十八日開催された「いのちに合掌 護法大会」、第三部社会教化事業協会(中村義恵会長)、各寺院で集った義援金を合わせた寄付金は六二万二七九五円集まり、宗務所職員、檀信徒協議会役員の手により、公益財団法人「山梨YBS厚生文化事業団」へ寄託された。