全国の通信記事
2014年10月27日号
堺市本要寺で山田錬心上人の本葬儀
_【大阪和泉】10月27日、堺市栄長山本要寺に於いて10月23日御遷化された、本要寺第45世中道院日心上人(山田錬心上人世壽68歳)の本葬儀が霊跡本山伊東佛現寺貫首 板垣日裕猊下御導師のもと厳修され、僧侶檀信徒併せて、200名以上が参列した。
日心上人は4歳の時に母を亡くし、大阪府箕面 妙誠結社担任 笠原妙誠上人の御縁によって霊跡本山伊東佛現寺前貫首 板垣錬正猊下を師に仰ぎ仏門に入る。昭和47年11月に身延山大荒行堂第初行に入行し、翌年2月に無事成満。その後兵庫県福崎結社 妙真庵の担任を経て昭和53年本要寺第44世福崎恵聚 慈妙院日量上人の御遷化に伴い栄長山本要寺の第45世として法灯を継承するに至る。そして檀信徒の皆様と手を携え、平成8年に兼ねてよりの宿願でもあった本要寺の本堂、客殿、庫裡の全面改装を行った。和泉管内に於いては、社教会会長、修法師会会長を歴任し、平成15年2月には大荒行堂参籠5回通算1千日を成満し、阿闍梨号「和泉阿闍梨」を拝命するに至る。
最後に遺弟の当山住職山田錬潮上人は謝辞で「師父日心上人は、仏事に関しては本当に真面目で、皆様ご存知の通りせっかちな性格でしたが誰よりも心の温かい父であり、本当に厳しくて大きすぎる背中の師匠でした。今後とも皆様の中に、在りし日の師僧が生き続けます事を祈りながら本日ご参列の皆様の各聖各位の長年の御厚誼に深く御礼申し上げます。」と述べた。
2014年10月26日号
名古屋市圓乗寺で法燈継承式
【名古屋】平成二十六年十月二十六日(日)名古屋市中川区 安住山圓乗寺において第二十七世 服部弘遠師退任 第二十八世 服部巧顕師就任の法燈継承式が執り行われた。
天候が心配されるも、開式の頃には雲一つない晴天に恵まれ、定刻に堂内では法要が始まった。それと同刻、集まった約二百名のお稚児さんの行列が、近隣の保育園を出発し、新住職の巧顕師がその先頭に立った。法要が進むにつれ、行列から響き渡るお題目の声が少しずつお寺へと近づくと、新住職の到着を待つ約三百名の檀信徒の声も一層大きなものへと変わっていった。堂内に到着後、弘遠師より払子を渡されると深々と一礼。そして御宝前において力強く奉告文が読み上げられた。
法要後、山川潮暎宗務所長(昭和区浄昇寺住職)より住職認証の辞令伝達が行われ、来賓や友人からは、巧顕師の益々の活躍を期待する温かい祝辞が送られた。
謝辞では当山の歴史を振り返りながら、日蓮聖人の教えを一本の糸に譬え、その糸をこれからより太く頑丈なものにしていけるよう、一生懸命精進していくことを檀信徒の前で高らかに誓った。大きな拍手が送られる中、無事閉式を迎えた時、その表情は安堵に満ちていた。
稚児行列に参加した家族は「子供の成長をこれからもこのお寺と共に見守っていきます」と語り、総代を務める檀信徒の一人は「若い住職が益々お寺を盛り上げてくれることでしょう」と大きな期待を寄せる様子がとても印象的であった。
脈々と続く圓乗寺の歴史に新たな一頁を刻むべく、今日新たな一歩が踏み出された。
札幌市清蓮寺で入退寺
【北海道西】 好天に恵まれた平成二十六年十月二十六日、札幌市北区新琴似の眞良山清蓮寺に於いて住職江畠義真上人の退任式並びに新住職、江畠義豊上人の入寺式が関係寺院、檀信徒合わせて二百名の参列の下、宗祖大聖人七三三遠忌に併せ厳修された。
法灯を継承するにあたり、同寺開山である江畠義真上人は「昭和五十九年の七面山辨天堂に於いての参籠修行を始め、数多の有り難い御縁を頂戴し、大黒結社・大黒教会を経て平成十三年に清蓮寺の寺号公称をさせて頂けたのは、仏祖三宝諸天善神の御加護と檀信徒各位の懇念の賜であります」と感謝の言葉を述べられた。
新住職の江畠義豊上人は平成四年に信行道場を修了し、布教院一回、平成二十五年二月に加行所四行を成満。本年第三期信行道場に於いては副主任として訓育にあたられた。奉告文の中で義豊上人は「師匠には遠く及ばない身ではありますが、住職として寺族と共に仏祖三宝にお給仕し、四海帰妙の祖願達成と檀信徒皆様の所願円満の為に粉骨砕身して行く所存である」と清蓮寺の益々の発展を抱負と共に奉告された。