2014年10月30日
『こちら地涌の声です ひとり旅』第三集
福岡の有志僧侶が約30年間続けているテレフォン説教「地涌の声」。その一人中村潤一師が〝ひとり旅〟をする『こちら地涌の声です ひとり旅』第三集が刊行された。
本書では第二集に続き、法華経見宝塔品第十一から安楽行品第十四までを収録している。
さらに細かく著者がつけたミニタイトルに添って読んでいくと、わかりやすい内容と解説、詳しくは「次回で」という誘導に、次が気になり、どんどん先を読み進めてしまう。
法華経は二十八章で構成されている。「どうにか、第14章となる安楽行品まで辿り着くことができました。…旅はまだ半分残っているのです」。著者はまえがきで、〝旅〟と〝足袋〟をかけ、足の裏で行う地道な行が菩薩行だと話している。
「14章までは、迹門といって、足跡という意味です。後半は、本門といわれる、大事な部分。『どっこいしょ』とたちあがり、また旅を続けることにしましょう。応援をお願いします」と著者。
やっと、半分、もう、半分。今までの歩みを振り返りながら、次を楽しみに、今回もしっかり読んでおこう。
(B6判、200頁。真浄寺発行、定価1296円・税込)
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