2014年10月26日
名古屋市圓乗寺で法燈継承式
【名古屋】平成二十六年十月二十六日(日)名古屋市中川区 安住山圓乗寺において第二十七世 服部弘遠師退任 第二十八世 服部巧顕師就任の法燈継承式が執り行われた。
天候が心配されるも、開式の頃には雲一つない晴天に恵まれ、定刻に堂内では法要が始まった。それと同刻、集まった約二百名のお稚児さんの行列が、近隣の保育園を出発し、新住職の巧顕師がその先頭に立った。法要が進むにつれ、行列から響き渡るお題目の声が少しずつお寺へと近づくと、新住職の到着を待つ約三百名の檀信徒の声も一層大きなものへと変わっていった。堂内に到着後、弘遠師より払子を渡されると深々と一礼。そして御宝前において力強く奉告文が読み上げられた。
法要後、山川潮暎宗務所長(昭和区浄昇寺住職)より住職認証の辞令伝達が行われ、来賓や友人からは、巧顕師の益々の活躍を期待する温かい祝辞が送られた。
謝辞では当山の歴史を振り返りながら、日蓮聖人の教えを一本の糸に譬え、その糸をこれからより太く頑丈なものにしていけるよう、一生懸命精進していくことを檀信徒の前で高らかに誓った。大きな拍手が送られる中、無事閉式を迎えた時、その表情は安堵に満ちていた。
稚児行列に参加した家族は「子供の成長をこれからもこのお寺と共に見守っていきます」と語り、総代を務める檀信徒の一人は「若い住職が益々お寺を盛り上げてくれることでしょう」と大きな期待を寄せる様子がとても印象的であった。
脈々と続く圓乗寺の歴史に新たな一頁を刻むべく、今日新たな一歩が踏み出された。