オピニオン

2014年10月20日

この前会ったのはいつだったかな。

「この前会ったのはいつだったかな。あの時から見ると、君もだいぶ年取ってきたようだね」。久方に出会った旧友。聞き捨てならぬ言葉に、少なからずショックを受けた▼まだそうは年取っていない。毎日歯を磨きながら見る鏡の自分に、そう評価を下してきた。しかし、日々年を取るのは自然の摂理というべきで、4年前と比べれば変化の跡が見られるのは当たり前のことである▼そう思ってみると、友人の髪も白くなり、頭部全体の透明度が高くなっているではないか。「お互いさま…」心の中でそっと呟く▼判っているようで実は一番わからないのが自分のこととはよく言われることだ。自分を見つめるには鏡に頼るほかない▼ところで時々刻々に変化するのは、顔つきや体力足腰だけではない。地位や財を得れば顔つき態度まで変わるのが、人の常だ。善く変わるのか、悪くなっていくのか。これもまた鏡に照らして見るしかないのである。ところが、世の中見渡してみると良い鏡を持っていない人たちがなんと多いことか。醜くゆがんだ己が姿に何の違和感も抱かないらしい▼法華経という明鏡に照らせとは宗祖のお言葉だが、法華経すなわち御仏に見られて恥ずかしくない生き方をすることが求められているのである。もし、仏に見せるだけの勇気がないなら、せめて「変わったな」と言ってくれる友人を持つべきではあるまいか。

illust-kishin

side-niceshot-ttl

写真 2023-01-13 9 02 09

新年のご挨拶。

過去の写真を見る

全国の通信記事

  • 北海道教区
  • 東北教区
  • 北陸教区
  • 北関東教区
  • 北関東教区
  • 千葉教区
  • 京浜教区
  • 山静教区
  • 中部教区
  • 近畿教区
  • 中四国教区
  • 九州教区

ご覧になりたい
教区をクリック
してください

side-report-area01 side-report-area02 side-report-area03 side-report-area04 side-report-area05 side-report-area06 side-report-area07 side-report-area08 side-report-area09 side-report-area10 side-report-area11_off side-report-area12
ひとくち説法
論説
鬼面仏心
購読案内

信行品揃ってます!

日蓮宗新聞社の
ウェブショップ

ウェブショップ
">天野喜孝作 法華経画 グッズショップ
">取扱品目録
日蓮宗のお店のご案内
">電子版日蓮宗新聞試読のご登録
">電子版日蓮宗新聞のご登録
日蓮宗新聞・教誌「正法」電子書籍 試読・購入はこちら

書籍の取り扱い

前へ 次へ
  • 名句で読む「立正安国論」

    中尾堯著
    日蓮宗新聞社
    定価 1,365円

  • 日蓮聖人―その生涯と教え―

    日蓮宗新聞社編
    日蓮宗新聞社
    定価 826円+税

書評
正法
side-bnr07
side-bnr07